「仕事に復帰してキャリアを続けたい」そのために、子どもの預け先を後悔なく選びたいと考えるのは、ごく自然なことです。
しかし、「認可外」と聞くと保育料の高さや保育の質に対して漠然とした不安を抱いたり、認可保育園に落ちたらどうしようと焦ったりする方も少なくありません。本記事では、宮前区における認可外保育園のメリットとデメリットを解説します。
宮前区で利用できる補助金制度や、入園後に後悔しないための具体的な選び方のポイントもあわせて紹介するため、ぜひ参考にしてください。
【結論】認可外保育園、結局認可保育園とどっちがいいの?

宮前区で保育園を探す際、認可と認可外のどちらを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、二つの施設の基本的な違いを比較し、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
認可・認可外保育園の比較表
認可保育園と認可外保育園の主な違いを、以下の表にまとめました。施設選びの基本的な知識として参考にしてください。
| 項目 | 認可保育園 | 認可外保育園 |
|---|---|---|
| 設置基準 | 国の厳しい基準を満たす必要あり | 基準は比較的緩やか |
| 入園方法 | 自治体に申込、選考あり | 各施設と直接契約、選考なし |
| 保育料 | 世帯収入に応じて変動、比較的安い | 施設が独自に設定、比較的高め |
| 保育時間 | 原則1日8〜11時間 | 早朝・夜間・休日など柔軟に対応 |
| 保育内容 | 国の指針に基づく標準的な保育 | 英語・リトミックなど施設独自の教育 |
| 利用条件 | 保護者の就労など「保育の必要性」が必要 | 保護者の状況を問わず利用可能 |
認可保育園のメリット・デメリット
認可保育園の最大のメリットは、国が定めた基準を満たしている点と、世帯収入に応じて保育料が決まる点です。保育の質が一定以上に保たれており、経済的な負担を抑えやすいという特徴があります。
一方でデメリットは、入園のハードルが高いことです。希望者が多く、自治体による選考を経て入園先が決まるため、必ずしも希望の園に入れるわけではありません。
さらに、保育時間が比較的固定されているため、柔軟な働き方に対応しづらい場合もあります。
認可外保育園のメリット・デメリット
認可外保育園の大きなメリットは、その柔軟性にあります。園と直接契約できるため入園しやすく、早朝や夜間保育など家庭のライフスタイルに合わせた利用が可能です。
さらに、英語教育など独自のプログラムを取り入れる園が多い点も魅力といえるでしょう。
一方でデメリットは、保育料が認可保育園より高くなる傾向があることです。加えて、施設の広さや保育士の配置基準には園ごとの差があり、保護者が実際に見学して質をしっかり見極めることが求められます。
宮前区の認可外保育園を選ぶ5つのメリット

認可外保育園には、認可保育園にはない独自の魅力や利便性があります。ここでは、宮前区で認可外保育園を選ぶ際に知っておきたい、具体的な5つのメリットを紹介します。
- 柔軟な保育時間で働き方に合わせやすい
- 英語やリトミックなど多彩な教育プログラムがある
- 選考なしで年度途中の入園もしやすい
- 保護者の就労状況を問わず利用できる
- 認可保育園の滑り止めとして確保できる場合も
柔軟な保育時間で働き方に合わせやすい
認可外保育園の多くは、早朝や夜間の延長保育に加え、土日祝日の休日保育にも対応しています。認可保育園の開園時間が原則11時間程度であるのに対し、認可外保育園はさらに柔軟な預かりが可能です。
シフト制勤務や急な残業が多い保護者にとって、時間の融通が利く点は大きなメリットといえます。働き方を制限されにくく、仕事と育児の両立をしやすい環境が整っているのが特徴です。
英語やリトミックなど多彩な教育プログラムがある
認可外保育園は、国の基準に縛られず独自の教育方針を掲げられる点が特徴です。そのため、英語教育を重視したり、モンテッソーリ教育や体操教室など、特色あるプログラムを導入する園も少なくありません。
子どもの興味や関心に応じて、教育内容を基準に園を選べるのは大きな魅力です。子どもの可能性を伸ばしたいと考える家庭にとって、認可外保育園は有力な選択肢となるでしょう。
選考なしで年度途中の入園もしやすい
認可外保育園は、自治体の選考を介さず保護者が園と直接契約を結びます。そのため、認可保育園のようにポイント制で競争する必要がなく、定員に空きがあれば比較的スムーズに入園できます。
急な転勤や年度途中での仕事復帰など、認可保育園では入園が難しい時期でも預け先を確保しやすい点が特徴です。申し込みの時期に左右されにくく、柔軟に利用を検討できるのも魅力といえるでしょう。
保護者の就労状況を問わず利用できる
認可保育園は、保護者の就労などに基づく「保育の必要性」が認められなければ利用できません。これに対し、認可外保育園は保護者の働き方に関係なく、誰でも利用できる点が特徴です。
育児のリフレッシュや求職活動中など、理由を問われず子どもを預けられるため、多様なニーズに対応します。また、一時保育サービスを設けている園も多く、必要なときに必要なだけ利用できる利便性も魅力です。
認可保育園の滑り止めとして枠を確保できる場合も
園によっては、認可保育園の結果発表前に申し込みを行い、入園金を支払うことで4月からの枠を確保できる場合があります。特に宮前区のように入園競争率が高い地域では、これは大きな利点といえるでしょう。
万が一、認可保育園の選考にすべて落ちてしまっても、預け先がなくなる事態を回避できます。確実に仕事へ復帰したい家庭にとって、有効な選択肢となります。
宮前区の認可外保育園で気になる4つのデメリットと注意点

認可外保育園には多くのメリットがある一方で、事前に理解しておくべきデメリットも存在します。ここでは、入園後に後悔しないために知っておきたい4つの注意点を解説します。
認可保育園より保育料が割高になる傾向
認可外保育園は、自治体からの運営補助が少ないため、保育料は認可保育園より高くなるのが一般的です。費用は各園が独自に設定しており、月額保育料に加えて入園金や雑費が必要となる場合もあります。
ただし、後ほど紹介する補助金制度を活用すれば、負担を軽減できる可能性があります。入園前に総額でどの程度の費用がかかるのか、しっかり確認しておくことが大切です。
保育の質や保育士の配置に差がある可能性
認可外保育園は、国の厳しい設置基準が適用されないため、保育の質にばらつきが見られることがあります。例えば、保育士の有資格者の割合や、子ども一人ひとりに対する保育士の配置人数は、園によって異なります。
もちろん、熱心な理念を持って質の高い保育を提供している園もたくさんあります。だからこそ、保護者自身が見学などを通して、保育内容や先生たちの様子を直接確認することが不可欠です。
園庭がないなど施設や設備が小規模な場合も
施設の広さや園庭の有無について、認可保育園ほど厳格な基準がないのも認可外保育園の特徴です。マンションの一室などを利用した小規模な施設も多く、園庭がない場合も少なくありません。
園庭がない施設では、近隣の公園へ散歩に出かけるなど、外遊びの機会を確保する工夫をしています。子どもがのびのびと過ごせる環境かどうか、施設の物理的な環境もチェックしておきましょう。
保護者同士の交流や行事が少ない傾向
小規模な園が多いため、運動会や発表会といった大規模行事は最小限にとどまる傾向があります。親子参加のイベントや保護者会が少なく、保護者同士のつながりが希薄になりやすい点は注意が必要です。
そのため、情報交換や交流を重視する家庭にはやや物足りなく感じられるかもしれません。一方で、行事準備の負担が少ない点は、忙しい保護者にとってメリットといえるでしょう。
宮前区の認可外保育園の保育料と使える補助金制度

認可外保育園の保育料負担を軽くするために、国や川崎市が設けている補助金制度があります。ここでは、利用できる主な制度について解説します。
3〜5歳児対象の「幼児教育・保育の無償化」
認可外保育園も「幼児教育・保育の無償化」の対象に含まれます。対象となるのは3歳から5歳の子どもで、自治体から「保育の必要性」の認定を受けた場合です。
ただし、無償化には上限があり、月額37,000円までに限られます。認可保育園のように保育料が全額無料になるわけではない点には注意が必要です。
利用にあたっては、お住まいの自治体で手続きを行い、認定を受ける必要があります。
川崎市独自の補助が受けられる「川崎認定保育園」とは
宮前区には、川崎市が独自の基準を設けて認定する「川崎認定保育園」があります。ここでは職員配置や保育スペースなどの基準が認可保育園と同等レベルに定められており、市が定期的に立ち入り調査を実施しています。
川崎認定保育園を利用する場合、市の基準を満たしている安心感に加え、保育料の補助を受けられる点が大きなメリットです。認可外保育園を検討する際の有力な選択肢の一つといえるでしょう。
補助金を利用した場合の保育料シミュレーション
例えば、月額70,000円の保育料が必要な認可外保育園に子どもを預けるとします。川崎市の補助金制度を利用できれば、所得などの条件にもよりますが、月額20,000円の補助を受けられるケースがあります。
この場合、保護者の実質負担は月額50,000円に軽減されます。補助金制度を活用すれば、家計への影響を大きく抑えることが可能です。
ただし、詳細な条件については、川崎市の公式サイトなどで必ず確認しましょう。
後悔しないための認可外保育園選び4つのポイント

ここまで解説したメリット・デメリットを踏まえ、実際に家庭に合った認可外保育園を選ぶための具体的なポイントを紹介します。以下の4つのステップで、納得のいく園選びを進めましょう。
子どもの預け方の優先順位を明確にする
まずは、子どもの預け方の優先順位を明確にすることが大切です。保育時間の柔軟性を重視するのか、教育内容、職場からの近さなどによって、希望する保育園は大きく変わるでしょう。
この判断軸を夫婦で共有しておけば、多くの施設の中から候補を効率よく絞り込めます。
自治体の情報や公式サイトで基本情報を確認する
優先順位が決まったら、次に取り組むべきは情報収集です。宮前区の公式サイトには、認可外保育施設の一覧や基本情報が公開されています。
気になる園を見つけたら、各園の公式サイトも確認しましょう。保育方針や料金体系、一日の流れなどを把握でき、より詳しい情報を得られます。
この段階で候補をいくつかに絞っておくと、検討が効率的に進みます。
複数の園を見学して実際の雰囲気を確認する
情報収集の次は、必ず園の見学に足を運びましょう。公式サイトの情報だけでは伝わらない、実際の保育の様子や施設の雰囲気を直接感じることが大切です。
先生が子どもたちにどう接しているか、生き生きと過ごしているか、施設が清潔で安全かどうかも重要な確認ポイントです。できれば複数の園を訪問し、比較しながら検討することをおすすめします。
見学時に確認したい6つの重要項目とは
園を見学する際には、事前に質問したいことをリストアップしておくとスムーズです。特に以下の6つの項目は、必ず確認しておきたいポイントです。
- 子どもに対する保育士の配置人数
- 給食やおやつの内容とアレルギー対応の有無
- ケガや病気の際の対応方法と安全対策
- お昼寝の時間や外遊びなど1日の詳しいスケジュール
- 延長保育の具体的な利用ルールと料金
- 保護者との連絡方法(連絡帳、アプリなど)
【宮前区版】認可外保育園の種類と特徴

「認可外保育園」と一言でいっても、その運営形態はさまざまです。宮前区で園を探す際に知っておくと便利な、主な認可外保育園の種類とそれぞれの特徴を解説します。
川崎認定保育園
川崎認定保育園は、川崎市が独自に設けた基準を満たした認可外保育施設です。保育士の配置や施設の広さが認可保育園に準じており、市による定期的なチェックも行われるため、安心して子どもを預けやすい点が特徴です。
さらに、市の補助金制度が適用されることで、保育料の負担を軽減できるのも大きな魅力です。宮前区で認可外保育園を探す際には、まず候補に入れて検討したい選択肢といえるでしょう。
企業主導型保育事業
企業主導型保育事業は、企業が主体となって運営する保育施設です。基本的にはその企業の従業員が利用しますが、地域住民向けに「地域枠」を設けている園もあります。
このタイプの施設のメリットは、職場の近くで子どもを預けられる可能性があることです。通勤途中の送迎がしやすく、万が一体調を崩した場合もすぐに駆けつけられる点が大きな利点といえます。
一般的な認可外保育施設
上記のどれにも当てはまらない、一般的な認可外保育施設も存在します。たとえばベビーホテルや、マンションの一室を利用して運営される小規模な保育ルームなどが該当します。
これらの施設は、運営者の方針が色濃く反映される点が特徴です。特定の教育メソッドに特化していたり、24時間保育に対応していたりと、独自性の高いサービスを提供する場合があります。
家庭のニーズに合えば、有力な選択肢となるでしょう。
宮前区の認可外保育園のメリット・デメリットに関するよくある疑問

最後に、宮前区の認可外保育園のメリット・デメリットに関するよくある疑問を紹介します。
- そもそもなぜ「認可外」なのですか?安全面に問題があるのでしょうか?
- 認可外保育園に通いながら、認可保育園に申し込むことは可能ですか?
- 兄弟がいる場合、別々の園になってしまう可能性はありますか?
- 給食やおやつの提供、アレルギー対応はどのようになっていますか?
- 先生や他の保護者とのコミュニケーションはどのように取ればよいですか?
そもそもなぜ「認可外」なのですか?安全面に問題があるのでしょうか?
認可外保育園が「認可外」とされるのは、施設の広さや園庭の有無、保育士の配置人数など、国の認可基準をすべて満たしていないためです。独自の教育方針を重視し、あえて認可を取得しない園も存在します。
ただし、子どもの安全を守るための衛生・安全基準の遵守や、自治体への届出は義務化されています。さらに定期的な立ち入り調査も行われるため、「認可外=危険」とは一概にいえません。
認可外保育園に通いながら、認可保育園に申し込むことは可能ですか?
認可外保育園に通わせながら、翌年度の認可保育園に申し込むことは可能です。実際に、まずは認可外保育園を利用して仕事に復帰し、翌年4月からの認可保育園入園を目指す保護者も多く見られます。
また、認可保育園の選考において、認可外保育園に在園していることが不利に働くことは基本的にありません。一つの有効な保活戦略と考えられるでしょう。
兄弟がいる場合、別々の園になってしまう可能性はありますか?
認可外保育園は園との直接契約となるため、兄弟が同時に同じ園へ入れる保証はありません。兄や姉が在園していても、弟や妹の入園時に空きがなければ、別々の園に通う可能性があります。
兄弟での入園を希望する場合は、早めに園へ相談することが大切です。園によっては兄弟枠を優先的に設けているケースもあるため、事前の確認をおすすめします。
給食やおやつの提供、アレルギー対応はどのようになっていますか?
給食やおやつの提供方法は園によって大きく異なります。自園の厨房で手作りしている園もあれば、外部の給食サービスを利用する園、お弁当の持参が必要な園もあります。
また、食物アレルギーへの対応も園の体制によって差があります。子どもの健康に直結する重要な要素のため、見学時には具体的な対応方法を詳しく確認しておくことが欠かせません。
先生や他の保護者とのコミュニケーションはどのように取ればよいですか?
認可外保育園での主なコミュニケーション手段は、連絡帳や送迎時の会話、園が導入している連絡アプリなどです。定期的に個人面談を実施している園も少なくありません。
一方で、保護者同士の交流機会は比較的少ない傾向があります。ただし送迎時に顔を合わせた際、挨拶を重ねることで関係を築いていくことは可能です。
園によっては小規模な懇親会を企画する場合もあります。
まとめ
宮前区の認可外保育園には、保育料の高さや質のばらつきといった課題がある一方で、柔軟な保育時間や独自の教育方針など、認可保育園にはない魅力があります。川崎市独自の「川崎認定保育園」といった選択肢もあり、不安ばかりではありません。
重要なのは「認可か認可外か」ではなく、家庭の働き方や教育方針に合うかどうかという視点です。まずは優先順位を整理し、気になる園の見学から始めてみましょう。

